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体外受精と治療成績|立川市 婦人科|立川ARTレディースクリニック(立川北駅近く)

体外受精と治療成績

体外受精

【体外受精胚移植】

体外受精胚移植によって1978年、イギリスのエドワード博士とステップトウ博士らは世界最初の体外受精児を誕生させました。最初に生まれた体外受精児は女の子で、すでに30歳を超えた女性で、結婚もし、赤ちゃんを産み、お母さんとなっています。
体外受精胚移植とは、卵管の中で行われる一連の過程を体外で行う操作を言います。まずお薬などの助けをかりながら卵巣中の卵胞を育てます。卵胞の中には卵子が存在し、卵胞が大きくなるとともに卵子が育ってきます。超音波で卵胞が育ってきたことを確認し、採卵を行います。一方、旦那さまに採っていただいた精液からは元気のよい精子だけを選んで洗浄します。そして卵子と精子を体の外で出会わせて受精させます。実際にはインキュベーター呼ばれる温度と気相を一定にする医療機器と、受精に最適に調整された培養液の中で受精が行われます。受精した卵子のことを受精卵と呼びますが、もう少し培養を続けて4つから8つぐらいの細胞に分裂したところ、あるいはさらに長期間培養して着床寸前の胚盤胞という状態にまで発育してから細いカテーテルを使って子宮の中に戻します。この受精卵は子宮の内側の膜に入り込み、着床して妊娠となります。

【顕微授精胚移植】

顕微鏡で観察しながら、非常に細い針の中に1つの精子を吸い込み、精子を卵細胞質内へ注入し、授精させる方法を卵細胞質内精子注入法:ICSIと言います。いくつかの方法がありましたが、完成度の高さから、現在では顕微授精と言えばICSIと同意語となっています。それ以外の過程は一般体外受精と同様、卵管の中で行われる一連の過程を体外で操作を行います。

治療成績

2011年 当院での治療成績


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2011年は、凍結融解胚移植・新鮮胚移植ともに全国平均を大きく上回る成績を残せました。

2012年 当院での治療成績


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2012年も、培養・移植法について検討を加え、高い妊娠率を得ることができました。

どんな人が体外受精を受ける必要があるのか

卵管が詰まっているか、癒着している方

卵管が詰まっていると卵子と精子が出会えませんから、体の中では受精できません。体外受精はもともと、こうした方ために開発された治療法です。卵管が詰まっていると言われたら体外受精を受けることを考えてください。卵管は通っているけれども、通りが悪い場合にも妊娠しにくくなっていますから、体外受精の必要があると言えます。また、卵管は通っていても、周囲と癒着している場合もあります。こうした場合には卵管が卵子を取り込んだり、子宮まで運んだりすることが難しくなりますから、体外受精を行わないと妊娠しにくくなります。

腹の中に癒着や炎症、その他の異常のある方

子宮や卵巣の近くのお腹の中に癒着や炎症などの異常があると、卵巣から卵子がうまく排卵できなかったり、卵管が卵子を取り込めなくなったり、受精がうまくいかなくなったりします。このような場合も体外受精によって妊娠することができます。

精子の数が少ない、奇形が多い、元気な精子が少ない方

ちゃんと排卵していて卵子が卵管の中に取り込まれていても、そこに十分な数の元気に運動する精子がやってこなければ受精しません。体外受精では元気な精子を選んで卵子と出会う機会を作ってあげますから、精子の数が少なかったり、奇形の精子ばかりで正常な精子の数が少なかったり、あるいは元気にまっすぐ泳いでいる精子が少ない場合でも、その中に少しでも精子がいれば体外受精・顕微授精で受精が可能になります。男性が原因で妊娠しにくいと言われている方も、体外受精・顕微授精を受けることを相談してみましょう。

精子が卵子にたどり着くのを妨害する抗体がある方

体の中に、精子に結合して精子を動かなくする抗体ができることがあります。これは女性にも男性にもできることがありますが、これがあると射精された後、精子は動かなくなってしまい、卵子が待っている卵管までたどり着くことができなくなってしまいます。この場合、顕微授精によって精子と卵子が出会うところまではできるので、妊娠することができます。

原因不明で長い間赤ちゃんのできない方

いろいろ検査をしても異常はなく、いろいろな治療を受けたのだけれども何年も赤ちゃんができないという、原因不明の不妊症の方も残念ながらたくさんいらっしゃいます。このような方はぜひ体外受精を試してみてください。体外受精を行うことによって、検査ではわからないけれども妊娠を妨げている因子を回避することができるので、妊娠できるようになります。

体外受精の流れ

実際に体外受精を受ける時の卵巣刺激法には刺激周期(ロング法、ショート法、アンタゴニスト法)、および自然周期法があります。

刺激周期(ロング法、ショート法、アンタゴニスト法)では採卵する周期の月経が始まると3日目からFSHあるいはhMGという排卵誘発剤の注射を7~12日間必要に応じて受けます。この注射は卵胞に働きかけて卵胞を大きくし、卵子を成熟させる働きを持っています。自然の排卵では、最初はたくさんの卵胞が一緒に大きくなっていくのですが、最後には1つの卵胞しか成熟せず、残りの卵胞はしぼんでしまいます。しかし、この注射で卵胞を大きくすると卵胞はしぼまず、複数の卵子が成熟します。体外受精では卵子1つだけでは妊娠する率が低くなることが多いので、いくつかの卵子を受精させてやり、その中で最も状態の良い受精卵を戻してあげると妊娠しやすくなります。そのために注射で複数の卵子を成熟させるのです。この注射を受けている間は、超音波で卵胞の大きさや子宮の内側の膜の厚さをモニターします。また、血液中のエストロゲン等のホルモンも測定します。これらを総合的に判断して卵胞が大きくなって卵子が十分成熟したときに、hCGという注射を受けます。このhCG はさらに卵子を成熟させます。

一方、自然周期では月経3日目くらいから通常クロミッドまたはフェマーラという排卵誘発剤を内服して頂きます。患者様によっては違うお薬を使う、または全くお薬を使わないで卵胞を育てることもあります。卵胞が適切な大きさまで育ってくれた時点で、hCGの注射、あるいは点鼻薬で卵子を熟させます。

卵巣刺激法については、その方のホルモンのバランスなどによってどの方法が適しているかを相談させて頂きます。

hCGを注射して、あるいは点鼻薬を使って約36時間後に卵胞から卵胞液を採取します。採卵に際しては手術室で超音波で卵胞を見ながら卵胞液を吸引します。

卵胞液を採取すると、この液を培養皿の上に広げて顕微鏡で観察します。卵丘細胞という細胞が、卵子の周りを王冠のように放射状に取り囲んでいるのが見えます。卵子を見つけると卵丘細胞とともに丁寧に培養液の中に移します。この培養液は自然の卵管中に存在する液の組成によく似たもので、卵子や精子にとって快適な環境です。

一方、男性には精液を採ってもらいます。精液が採取できると、その中から元気よく運動している精子だけを集めます。

こうして卵子と精子の準備が整うといよいよ卵子と精子の出会いに取り組みます。この出会いの機会は、卵子の入っている培養液の中に集めた精子を入れることによって作ります。培養液の中に入った精子は、まっしぐらに卵子に向かって泳いでいきます。その内の1匹の精子が卵子の中に入ると受精します。

受精卵を次の日に顕微鏡で見ると卵子と精子、すなわち女性と男性由来の2つの核が見えます。2つの核が顕微鏡で観察でき、受精が確認された卵は新しい培養液に移してさらに培養します。その翌日には新しい生命である受精卵は2~4個の細胞に、3日目には約8個の細胞に分割し、さらに5~6日目には着床直前の胚盤胞という状態になります。

受精卵が分割卵、あるいは胚盤胞の段階まで育つと、受精卵を子宮の中に戻します。受精卵を細いカテーテルの中に入れ、このカテーテルを子宮の中に挿入して、受精卵をごく少量の培養液とともに子宮の中に注入します。これを胚移植といいます。この時にはほとんど痛みはありません。受精卵を戻したあとは40分間ベッドの上で安静にしてから帰宅します。

子宮の中に戻った受精卵は数日のうちには子宮の内側の膜に取り付いてもぐり込み、着床して妊娠が成立します。

体外受精の実際

卵巣刺激

ロング法では月経開始の一週間前、ショート法では月経開始の当日から点鼻薬(ナサニール、スプレキュアなど)を開始します。点鼻薬は採卵の前々日まで続けます。

ロング法、ショート法、アンタゴニスト法では月経開始3日目からhMGかFSHの注射を始めます。注射は毎日です(平均10日)。ご都合がつかないときは自己注射も可能です。アンタゴニスト法では、卵胞が14ミリ前後になると、排卵を抑える作用を持つ、アンタゴニスト(セトロタイド、ガニレスト等)の注射も併用します。卵胞の大きさの測定、血液検査を行い、卵胞が成熟した時点でhCGを注射します。hCGの注射は採卵の36時間前ですので、採卵に際しては夜8時から9時頃になります。

一方、自然周期(低刺激法:クロミッド法、フェマーラ法)では月経3日目からクロミッドまたはフェマーラを1日約2錠内服していただいて(全く内服しない場合もあります)、卵胞の発育を待ちます。必要に応じてhMG、FSHやアンタゴニストの注射を併用します。卵胞が十分な大きさになって血液検査で卵子が成熟してくれたと判断された時点でhCGか点鼻薬を使い、その36時間後に採卵します。

採卵

採卵日は採卵の予定時刻の30分前にお越しいただきます。採卵後、麻酔から完全に覚めるのに2~3時間かかります。採卵後、精子と受精をさせます。採卵当日はご本人様が車を運転して帰宅することはできません。できればご主人様にお迎えにきていただきます。またどうしても当日の朝、ご主人様が自宅に不在の場合は、前もって精液を凍結することができます。

胚移植

採卵後2~6日目に受精卵の状態を観察し、どの胚を戻すかを検討して、お写真をお渡しします。移植はほとんど痛みもなく5分ほどで済みますが、その後40分ベッドで安静にしていただきます。胚盤胞移植では5~6日目に移植します。2段階胚移植を行うときには2~3日目と5日目に2回移植します。

なお、最近は受精卵を一旦凍結してから、別の周期に移植する事も多くなりました。採卵周期では排卵誘発剤等の影響で子宮内膜が着床しにくくなっている場合があり、内膜の状態のより良い次の周期以降に戻してあげた方が妊娠率が高くなるからです。ガラス化法による凍結解凍の技術が向上し、凍結解凍しても受精卵はほとんど傷みません。

黄体機能補助

採卵のあとは黄体ホルモンやhCGの投与を受けます。薬や注射の種類や頻度は卵巣の状態にあわせて選択します。

妊娠判定

採卵後14日目に妊娠の判定を行います。

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