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不妊症について|立川市 婦人科|立川ARTレディースクリニック(立川北駅近く)

不妊症について

不妊症について

不妊症は、生殖可能な年齢(生殖年齢)にあり正常な性生活を営んでいる夫婦が、一定期間以上にわたって妊娠しない状態を言います。その期間はアメリカ不妊学会では1年間、国際産婦人科連合(FIGO)は2年間としていますが、日本では2年間となっています。しかし、不妊症の原因によりましては2年間経過していなくても、不妊症の診断に至る場合があります。
現在の日本では、生殖年齢のご夫婦の約1割、およそ140万組のご夫婦に子どもがいません。厚生労働省による調査結果では、実際、継続的に不妊治療を受けているご夫婦は推計で30万組に過すぎないとされています。残りの110万組のご夫婦は何の治療も受けていないか、治療を途中で諦めてしまっています。
ご夫婦を取り巻く事情は様々であろうと思います。しかし、治療を受けていないご夫婦が不妊治療を受けたとすれば、多くのご夫婦が新しい家族を迎え入れる事ができるだろうと考えています。

社会環境の変化と妊娠

女性の社会的進出が著しい現在、社会構造は刻々と変化し女性をとりまく様々な環境も以前にくらべて大分変わってきました。このような社会構造のなかで、女性が自分らしく生きてゆくためには、何かを犠牲にせざるを得ないというのが現実ではないでしょうか。
「結婚なんて考えていない」と考えている方や「今は結婚を考えていないけれども、いずれ良い人が現れたら考えてみたい」と思っている方も少なくないと思います。
しかし、卵巣予備能(卵巣の中の卵子の数)は自分の意思に反して着実に、時間の経過とともに低下していきますので、30歳を過ぎましたら1年に1度卵巣年齢のチェックをおすすめいたします。自分の卵巣がどんな状態にあるのか定期的にチェックし、それと同時に今後の人生設計を再び考えてみるきっかけにしてみてはどうでしょうか。
卵巣予備能のチェックは採血だけで簡単に調べることができる検査です、心配する前に立川ARTレディースクリニックへいらしてみてください。

男性を取り巻く社会環境

世の中が急激に変化し、社会環境は目まぐるしく変わっていますが、人間の方はといえば、果たしてこの変化についていけているかどうか疑問が残るところです。社会環境の変化に対し、人間がこの環境の変化に適応しようとしているにもかかわらず、適応しきれず(適応しつつある状態)、身体的にも、精神的にも負荷を追わなければならないギャップが存在します。それをストレスと言います。ストレスが軽度であれば人間の適応能力はそれを克服し、環境の変化に対応できるだけの強さを手に入れることになりますが、ストレスの蓄積が多かったり、あまりにも強すぎたりしますと、人間自身の体自身にも影響を与え始めます。そして最も早く現れる変化の1つが性機能にかかわる変化です。立川ARTレディースクリニックでは男性不妊に対しても積極的に治療を行っています。また、心理的要因を軽減するため、心理カウンセラーを利用することをすすめています。欧米では自分自身の心理カウンセラーを持つことは、すでに一般的になっています。それによって、今抱えているストレスを少しでも軽減していただければと考えています。女性、男性を問わず心理カウンセラーを利用いただけます。

女性不妊症の検査

1.基礎体温

朝目が覚めたときの体温の測定をしたものが基礎体温です。朝目が覚めたら、基礎体温計を舌下に入れ測定します。4-5時間の熟睡があれば基礎代謝以外の影響を受けなくなりますので4-5時間の睡眠でも測定は可能です。基礎体温は卵胞期には低温を示し、排卵後の黄体期には高温を示します。低温と高温の差が0.3℃以上なら2相性と判断されます。

2.超音波断層診断

経膣超音波用プローベの開発により、婦人科領域の診断にはなくてはならないものとなりました。経膣超音波断層診断はプローベと子宮や卵巣との距離が近く、高画質の画像を得ることができます。子宮頸部、子宮体部、卵巣そして卵管の観察が可能となります。経膣超音波用プローベを使用する場合には膀胱を空虚にしてから行います。それに対して、経腹超音波用プローベを使用する場合には膀胱内に尿を貯留した状態で測定します。

3.膣・子宮頸管内の細菌検査

細菌性膣炎、カンジダ膣炎などを併発していると、採卵、胚移植時に骨盤腹膜炎や子宮内感染がおこる場合があるので、膣培養検査を行った後、治療に入ります。特にクラミジア感染は女性の場合80%無症状です。未治療のまま放置した場合、卵管性不妊、子宮外妊娠、慢性骨盤内感染症の原因となります。子宮頚管部からのクラミジア抗原の検出によりクラミジア感染の有無を確認いたします。治療を行う場合にはクラミジアに感受性のある抗生物質を夫婦で同時期に内服する必要があります。

4.頸管粘液検査

頚管粘液は、ツベルクリン注射筒を頚管内に挿入し吸引することで測定いたします。基礎体温上の排卵日(低温最終日)の前の2-3日より0.1ml以上吸引可能となります。排卵直前には0.3-0.5ml以上吸引出来ます。スライドグラスに塗抹、乾燥後、低倍率の顕微鏡で観察します。排卵期には植物のシダに似た構造を示すシダ状結晶あるいは羊歯状結晶が認められます。排卵日が近づくと牽糸性が増加し、排卵時には水様透明で10cm以上になります。

5.頸管粘液内―精子通過試験

精子が最初に通過すべき関門としての頚管粘液と、精子との関係を確認するための重要な指標になります。検査を性交後3-5時間以内に行います。ツベリクリン注射筒で、後膣円蓋の内容液、頚管内、人工授精針を付けて子宮腔内容液を吸引してスライドガラスにのせ、カバーグラスをかけて400倍視野で観察します。1視野中、運動精子が10個以上の場合陽性とし、10個未満の場合は陰性と判断します。

6.女性ホルモン測定

原則として、月経周期3日目(卵胞期)のホルモン値を測定します。卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体化ホルモン(LH)、エストラジオール(E2)、プロラクチン(PRL)等の検査を行います。多嚢胞性卵巣が疑われる場合には、この時期にテストステロン(T)や、TRHテスト(プロラクチン値をより詳しく調べる検査)を行うことがあります。この検査によって、不妊治療を行っていく際のおおよその卵巣の状態を確認しておくことができます。黄体期7-10日目には黄体機能を確認するためプロゲステロン(P4)検査を行います。
最近注目されているものに(AMH:Anti-muralianhormon)があります。卵胞期、黄体期に関係無に測定ができ、卵巣の状態を評価することができる検査です。
着床障害や流・早産の心配のある方には、甲状腺ホルモン検査を行います。
甲状腺の機能が亢進していても、低下していても着床障害や流・早産の原因になりますが、治療が可能ですので本格的な治療が始まる前に測定いたします。

7.卵管の通過性

子宮卵管造影検査は子宮と卵管に造影剤を注入して、レントゲン撮影を行い子宮腔の形態、卵管の通過性や癒着の有無等を判定します。検査の後、卵管の通過性が一時的に改善し、妊娠率が向上する治療効果も期待できる検査です。
卵管通水検査は子宮内に留置したバルーンカテーテルを介し、生理食塩水を注入して卵管の通過性を確認する検査です。頚管から注入した生理食塩水の逆流がなければ卵管疎通性ありと判断します。

8.子宮内膜検査

子宮内腔(内膜)は受精卵が最終的に着床するところです。この着床を行う子宮内腔に子宮鏡挿入して子宮の内膜の状態または病変を直接観察いたします。子宮頚管を観察しながらスコープを子宮腔内へすすめていきます。子宮腔内の体像を把握し、引き続き、前・後壁、左・右卵管角、左・右卵管口の観察を行います。子宮腔内に子宮ポリープ等の病変があれば麻酔下で切除を行います。病変がなければそのまま終了となります。

9.腹腔鏡検査

不妊症、不育症の原因を検索するために、腹腔鏡検査を行います。腹腔内を直接観察出来るため治療方針の決定に大きな情報を与えてくれます。

10.CT、MRI検査

子宮筋腫や卵巣嚢腫の診断に優れています。MRI検査が一般的でありますが腹腔全体を広範囲に検索したい場合や脂肪や石灰化の同定にCTは優れています。また、MRI禁忌患者はCTスキャンによる検査が可能です。

11.染色体検査

ヒトの細胞の中の染色体の数は46個あります。そのうち44個は常染色体と呼ばれるもので、残りの2個が性染色体と呼ばれ、男女の性を決定しています。染色体の異常は染色体の数の異常と形の異常に分類されます。実際染色体異常が不妊症の原因となるケースは決して多くはなく、一般の女性に染色体異常がみつかる可能性は0.5%前後と考えられています。流産の絨毛染色体検査の結果で染色体異常がみつかる可能性は約70%と考えられています。染色体検査の結果、異常が無く、流産を繰り返してしまう場合は不育症や習慣流産の可能性があります。

女性不妊の原因と治療法

膣・外陰因子

  • 膣の欠損、または閉塞。性交は可能である場合が多い。外科的に造膣術を行うことがありますが極めて専門的な治療が必要です。
  • 処女膜の発育異常、閉鎖、強靭などが性交障害になることがあります。外科的に処女膜の処置を行うことによって治癒します。

頸管因子

  • 頸管炎に対しては、細菌培養で細菌が検出されたら、細菌に感受性のある、抗生物質を投与します。
  • 頸管粘液の減少に対しては女性ホルモン製剤の投与を行うことがあります。また、ある種の経口排卵誘発剤によっても頸管粘液の減少が起こることがあります。この場合、経口排卵誘発剤を中止するかあるいは別の種類の排卵誘発剤に切り換える必要があります。
  • 人工受精を行うことによって、直接精子を子宮腔内に注入します。頸管因子による精子通過障害を回避することができます。
  • 精子―頸管粘液不適合が存在し、抗精子抗体、精子不動化抗体、精子凝集抗体等が存在する場合には顕微授精での治療が必要になります。
  • 頚管内ポリープは処置を行うことで治療可能ですが、再発する場合もあり、再発した場合には再度処置を行うことになります。
  • 子宮内膜炎に対しては、原因菌を同定し、抗生物質の投与を行います。最近では抗生物質に対し耐性のある淋菌や結核等の特別な感染症が見られる場合があります。これらに対しては特別な治療が必要になります。

子宮因子

  • 子宮筋腫に対して:子宮筋腫の発生した位置において治療法が異なります。粘膜下筋腫は子宮内腔へ筋腫が突出していますので、小さいものであれば、子宮鏡下に摘出することは可能であると考えますが、筋腫が大きい場合は経頚管的子宮筋腫摘出術を行います。
  • 筋層内筋腫に対して:子宮内膜への干渉が無い場合には、特別な症状が無い限り特に治療は必要ないと考えています。しかし、子宮内膜への干渉がある場合には経頚管的子宮筋腫摘出術や子宮筋腫核出術等の治療を行います。
  • 子宮内膜ポリープに対しては子宮鏡下に摘出を行います。
  • 子宮内膜癒着に対しては、癒着部位を剥離あるいは切除を行います。術後の再癒着を予防するため避妊リングを約月経周期2周期の間装着します。
  • 子宮内膜の受精卵着床不全、いわゆる着床障害に対しましては不育症とも関連がありますので、不育症の項を参照ください。

卵管因子

不妊の原因の中で最も多いのが卵管因子によるものです。

  • 比較的軽度な内腔癒着による両側卵管閉塞や卵管狭窄の場合は卵管通水法を行います。排卵前に1-2回、月経周期毎に試行します。約4周期行っても改善が見られない場合は無効と判断します。
  • 卵管留膿腫や卵管留水腫は卵管の遠位端である卵管采が閉塞することによって起こるとされています。このような場合は腹腔鏡下手術での治療が有効です。

小骨盤内の炎症

  • 炎症後の癒着、外性子宮内膜症等の治療としては腹腔鏡下または開腹術による癒着剥離を行います。子宮内膜症が原因の場合は内膜症病変の電気凝固を同時に行います。
  • 卵管癒着や卵管周囲癒着があると考えられる場合には、卵子が卵管采からPick-upされず、卵管内へ取り込めない可能性があるため、一般不妊治療(タイミング療法や人工授精)で妊娠に至らない場合は体外受精や顕微授精での治療を行うことになります。

卵巣因子

  • 多嚢胞卵巣(PCO)の治療の第一選択として経口排卵誘発剤を使用いたしします。この治療でも良好な結果が得られない場合は低容量FSH持続漸増法や未熟卵体外受精法や自然周期体外受精法での治療法を行っています。十分な卵子が存在していますので、卵子の質を改善し、うまく取り出して、お母さんの子宮に返してあげることができれば、高率に妊娠いたします。最近では糖尿病治療薬でのメトホルミンを投与することによって、PCOの改善効果が認められたとの報告があり、メトホルミンの内服と平行して治療をすすめていきます。
  • 卵巣腫瘍にはたくさんの種類があります。超音波検査やCT、MRI、また腫瘍マーカー等をチェックし悪性の疑いが無い事を確認します。悪性を疑う所見がなければそのまま不妊治療すすめていきます。また、採卵の邪魔になるような場合には内容を除去してから排卵誘発を行う場合があります。チョコレート嚢胞が存在する場合は嚢胞からサイトカイン等が分泌され、卵胞の発育を阻害する可能性が高いため早期に処置が必要になります。
  • 視床下部―下垂体系異常による排卵障害では経口排卵誘発剤の投与やFSH製剤やHMG製剤を投与することによって卵胞発育を促し、成熟卵胞を確認した時点でHCGの投与を行い、排卵を促していきます。

男性不妊症の検査

1.精液検査

男性不妊症の診断的根拠として重要かつ不可欠な検査です。精液量、精子濃度、運動率、奇形率などの検査を行うのが一般的です。一般的には精液の採取前には2~7日間の禁欲期間の後、用手法により採取します。精子採取後3時間半以内に検査できれば問題なく検査ができると考えています。

2.内分泌(ホルモン)検査

テストステロンの他、FSH、LH、プロラクチンの検査を行います。ホルモン値の周期変動がありませんから、いつでも検査を受けることができます。

男性因子における原因と治療法

造精機能障害

  • 精索静脈留、停留睾丸、鼠径ヘルニア等の原因がはっきりしている場合には手術療法が適しています。原因がはっきりしない場合には、顕微授精やTESE等の高度生殖医療を行う必要があります。

精管通過障害

  • 先天性異常により精子が精管を通過できない場合があります。尿道下裂等の場合は手術療法の適応となります。
  • 外傷性精管閉塞では手術療法が適応になります。
  • 細菌感染が原因の場合には、抗生物質の投与を行います。慢性感染症で精管の閉塞があり閉塞部位が明らかな場合は抗生物質の投与以外に手術療法を行うこともあります。
  • 逆行性射精。射精時に精液の一部あるいは大部分が膀胱に逆流する状態を言います。膀胱内の精子を回収することで治療に用いることができます。

勃起・射精障害

  • 勃起しない、あるいは勃起しても持続力がない場合を勃起障害と言います。勃起はするが射精が行えない場合を射精障害と言います。勃起障害の多くはストレスなどの心理的要因で起こります。治療法としては薬物療法が第一選択になりますが、心理的要因が影響している場合が多いので、カウンセリング的な治療も併用することになります。

一般不妊治療

一般不妊治療とは、体外受精や顕微授精が行われる前から行われていた従来からの基本的な不妊治療法を指します。内診や基礎体温の測定、精液検査など各種検査を実施した後に、性交のタイミング指導から人工授精までの治療を言います。排卵誘発剤を使用しながら、また漢方薬を内服し体質の改善を行いながらタイミング療法や人工授精を行う場合もあります。

【タイミング療法】

排卵日を予測し、性交のタイミングを指導していく治療法です。頚管粘液の増加や頚管粘液をスライドガラス上で乾燥させ、顕微鏡で観察するとシダ状結晶あるいは羊歯状結晶が認められます。また牽糸性が増加しますのでこのような時期に性交のタイミングを指示します。また、経膣超音波検査で18~20mmの卵胞径で排卵することがわかっていますので、その時期に排卵を惹起させるHCGを投与し、性交のタイミングを指示します。

【人工授精】

排卵前にも関わらず頚管粘液が少ない場合、精子の数が少ない場合や精子の運動性が低い場合、またタイミング療法を続けてきたものの妊娠に至らない場合等が適応となります。洗浄した精子を、細く柔らかいプラスティックチューブを子宮頚管から子宮腔に挿入して、精子を注入します。4~5周期、人工授精を行っても妊娠に至らない場合は体外受精や顕微授精での治療を行います。

高度生殖医療

●補助生殖医療(Assisted Reproductive Technology : ART)

体外受精や顕微授精とそれらに関連する医療技術を含めた不妊治療を指します。両側卵管閉塞や高度男性不妊の場合にはARTを用いた不妊治療が第一選択となりますが、一般的にはタイミング療法を数周期行った後、人工授精を数周期行っても妊娠に至らない場合、ARTを考慮する必要があります。

●体外受精(In vitro Fertilization)

超音波下に排卵直前の卵胞から卵子を採取し、培養液中で精子と卵子を一緒に培養して受精させます。受精した胚を分割期胚や胚盤胞まで培養し子宮腔内へ移植する治療法です。通常はお母さんのお腹の中で起こっている卵胞発育、排卵、受精、胚培養を人の手の助けを借りて行う治療法です。卵胞発育や排卵を除けば、極々細く、長さ10cm足らずで重さにすれば10g程度の卵管の役割の代わりを人の手を借りて行う治療法です。このような治療は人の手を使って行うことはができるようになりましたが、赤ちゃんを育てる子宮の役割を人為的に行うことは、今の医学を持ってしても不可能です。赤ちゃんを育てる役割はお母さんの役目になりますし、お母さんにしかできないのです。

●顕微授精(Microinsemination)

または(Intracytoplasmic Sperm Injection : ICSI)体外受精を行っても受精しない、抗精子抗体陽性あるいは高度男性不妊のご夫婦が適応になります。卵管内で行われている受精を人の手を借りて行う治療法です。名前が難しそうですので抵抗感があると思いますが、受精のお手伝いをすることがこの治療法の本質です。

●胚移植

受精した受精卵(胚)を2~3日培養し、分割期胚になった段階で子宮に移植する方法(分割期胚移植)や5~6日まで培養し、胚盤胞という段階になった時点で移植を行う胚盤胞移植があります。最近では分割期胚移植を行った後に、同じ周期に胚盤胞を移植する2段階移植も行われるようになりました。
一般的には外子宮口から胚移植用のチューブを用いて子宮腔内へ胚を移植します。

●孵化補助術(Assisted Hatching : AHA)

小鳥のお母さんが、たまごからひなが出てこようとするとき、殻をくちばしでつついて孵化を助けてあげます。お母さんのくちばしの役目をする治療法がAHAです。私たちのクリニックでは安全で確実なレーザーを用いたレーザーAHAを行っています。

●凍結保存

不妊治療にはたくさんの分野がありますが、最も技術的に進歩していると思われるのが凍結保存の技術です。

●精子凍結

1950年に臨床応用が開始され歴史的にも長く行われている凍結保存法です。ご主人が海外赴任でなかなか日本に戻れない、あるいは仕事の都合で採卵当日に来院できない場合等や、悪性腫瘍治療前の長期凍結保存、精巣内精子採取後の精子保存の方法として広く一般に行われている治療法です。

●受精卵凍結保存

日本産科婦人科学会の規定では36歳以下の患者様の場合、胚移植時に移植できる胚の数は原則1個です。36歳を超えている場合や単一胚移植を行っても妊娠に至らない症例に限って2個の胚を移植することが認められています。このように移植胚の数が少ないため、多くの胚が余剰胚として残る場合が多くなっています。これらの胚を凍結保存し、再度使用することができます。日本ではガラス化法が主流で凍結融解胚後の生存率も妊娠率も良い成績をおさめています。技術的には全く問題ない方法です。
子宮内膜の状態でホルモン剤等を使用して胚移植を行うホルモン補充周期凍結融解胚移植や自分自身の卵巣から分泌されるホルモンを利用して子宮内膜を整えた後に胚移植を行う自然周期凍結融解胚移植なども高い割合で妊娠が成立しております。

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